宝塚歌劇の世界にハマるまで
こんにちは。ちゃりんこです。
青春を謳歌していた時代にTwitterに登録し、プライベートから趣味のことまでつぶやき続けて早数年──。
とうとう140字には収まらないようなオタクジャンルに出会ってしまったことにより、このブログを書くこととなりました。
記念すべき第一回目は、タイトルでも述べているように、私の人生を狂わせたとんでもないジャンル、宝塚歌劇の世界にドボンとハマってしまった経緯について。自分の記憶を整理するためにも、つらつらと綴ろうと思います。
すべての始まり
「宝塚おもしろかったよ!もう1回観たいから一緒に行こ。」
きっかけは人生2度目の宝塚を経験した母からの一言でした。日本人なら大体知ってるであろうワード"宝塚" あぁ、1回観てみたいなぁとは思っていた。
ちなみに当時の私はアイドルオタク。ももいろクローバーZの玉井詩織 ちゃんとでんぱ組.incの古川未鈴 ちゃんに夢中でした。それまでも漫画やアニメ、今で言う2.5次元ミュージカルに片足を突っ込んでいた時期もあり、とにかくサブカルチャーにはめっぽう弱い人間でした。
元々ミュージカル映画(オペラ座の怪人やサウンド・オブ・ミュージック)は小さい頃から好きで、特に抵抗もなく「うん、行く〜」と返したことが今思えばすべての始まりでした。
「まぁ一回行ってみるか」のテンションで母・姉・祖母・私、計4人での宝塚行きが決まりました。
観劇するにはチケットが必要
いざチケットを取ろうとするものの、ネットを見てもいまいちよくわからない。
こっちのサイト(イープラス)でS席はあるが、こっち(劇団公式サイト)ではB席しか残っていない…。
家族でいろいろと悩んだ結果、直接劇場に電話し、お姉さんが優しく対応してくださったおかげで4連番のチケットを入手。これも宝塚歌劇が専用劇場を持っているからこその利点。
劇場のお姉さんよ、ありがとう。
2015年7月5日 観劇当日
普段は行かない阪急宝塚駅に降り立ち気分は完全に小旅行気分。豪華なシャンデリアに赤い大きな階段、美しいピアノのBGMに心を踊らせながら劇場の中へ。
人生で初めての宝塚歌劇はB席2階16列から。宝塚ファンの皆さんは分かるであろうこの座席。前売りで取れる座席の中で最も後ろの席。(本当は17列まであるが、この列は当日券用として準備されている)そんな天井席と言えるようなお席で観劇した、今の私の原点となった作品はこちら。
舞台を観に行った経験があるとはいったものの、その回数は片手で数えられる程度。当然観劇に関しては全くの初心者だったので話の内容追いつくのに必死でした。ちゃるさん(箙かおる さん)のゴンドラの登場には、家族4人で家から持ってきたオペラグラス(2台)の争奪戦。インパクトすごつよ~!
ミュージカル感覚で観ていた初心者私「さぁ、帰る準備をしましょうか」と言わんばかりに荷物に手をかけた瞬間
\\デ─ンデ─ンデ─ンデ──ン//
!!??!??
エジプトの轟々とした今までの音楽とは一転、軽快な音楽が会場に響き渡った。舞台を見るとなんとミラーボールが出てきているではないか。
あまりの急展開に戸惑いながら座りなおしたその時、舞台にライトが照らされ、お芝居の中では出てこなかった綺麗な衣装を身にまとっためちゃめちゃ顔が良くて死ぬほど脚の長い人達 が歌って踊り出した。これには隣で若干姿勢が崩れていた祖母も椅子に座り直す。
「なにこれ…なにこれ……」
本当にこの言葉しか出てこなかった。
さっきまで感動で泣いていた自分はどこに行ったのか、舞台上でノリノリの音楽に合わせて歌って踊る美形集団にポカン状態で手拍子をするしかなかった。
これはいわゆるフィナーレと呼ばれるもので、宝塚歌劇を観ると最後に必ずある歌って踊り狂うショーのようなもの。こ、これ…ハチャメチャに盛り上がる…!! ちなみに母がもう1回観たいと私を宝塚に誘った主な理由がこれ。無性にもう一度観たくなったらしい。めっちゃわかる。これは何度も観たい。なんならペンラを振らせてくれ。
そうこうしているうちに、気付けば最後のパレードへ。
物語の登場人物達がテーマソングを歌いながら笑顔で大きな階段を降りてくる。なんやかんやあってみんな死んじゃったりしたけど最後はみんな仲良し!ハッピ~☆と言わんばかりの世界だ。ん…??悲愛だったのでは…??
ミラーボールが回り出してからここまでの展開、ジェットコースターのようなスピード感 が半端ない。正直言ってあまり記憶が無い。初めてももクロのライブに行った時の感覚に似ている。
でも初めて見る大階段は迫力満点で「おぉこれが宝塚かぁ」としみじみと思ったことは覚えている。
………と、ここまでの私はまだ出会っていなかったのである。
そう、宙組の2番手男役スター
(いやさっきまでの芝居で何度か出会ってただろ!という総ツッコミが聞こえるがスルーさせていただく)
様々な登場人物達がノリノリの音楽と共に階段を降りてくる中、最後の方に大きな羽根を背負った人が降りてきた。
すげー!これなんかテレビで見たことあるー!とハイテンションでオペラグラスで覗くと「うっっわ…すっごいイケメンがいる……」
これが現在の推し、真風涼帆 さんとの出会いでした。
しかし階段を降りてくる際は芝居の時と衣装が違うため、お芝居の登場人物との一致がつかず(ウバルドの出番少ないよね)そのイケメン=真風涼帆という認識が出来ないまま幕は閉じ、そのまま寄り道もせず帰路に着いてしまった。
本当はトップスターの羽根の方がもっと大きかったし、まぁ様(朝夏まなと さん)も超かっこよかった。
でもあのイケメンは一体誰だったんだろう…
そんな疑念を抱きながらも、必死に調べようとはしなかった私。アイドルの追っかけに奔走していた当時、オタクとしてのステータスがまだまだ低かったのだろう。
本気で当時の自分を殴りたい。
きっかけは突然に
記念すべき初宝塚も終え、おつかれサマー*1を聞きながらのんびりとした夏を過ごす私。
そんな夏の日、突然我が家にあるひとつの作品が飛び込んできた。
DVDを知り合いから借りたのか、家族で「見てみよう」と映画感覚で再生したのがいけなかった。結論から言うと、ハマりすぎて家族全員気が狂った。
元々ミュージカルの大作とも言えるこの作品、ストーリーや曲が素晴らしかったのはもちろん、今思えば当時のキャストが豪華だった。
トート:明日海りお (現花組トップスター)
フランツ:北翔海莉 (元星組トップスター)
ルキーニ:望海風斗 (現雪組トップスター)
ルドルフ:芹香斗亜 (現宙組2番手スター)
※敬称略
エリザベート役の蘭乃はな さんはこれが退団公演で、現在も様々な舞台で活躍中。
それにしても圧倒的なキャスト陣。
よくよく調べてみるとそれぞれが組替え等を経て色んな組で活躍しているスター…となればハマってしまうのは時間の問題。
母はそれがきっかけでフランツ役 北翔海莉 さんの歌声と演技にどハマりし、当時公演中だった星組公演「ガイズ&ドールズ」当日券のために早朝に家を飛び出す。
姉はエリザベートのCDを購入。歌詞と共に「最高すぎて鼓膜破ける」といった謎めいたLINEが送られてくる始末。
一方私は──
どうしてもあの時のイケメンが気になる…
ここから例のイケメン(真風涼帆 )にハマるまではさほど時間はかからなかったが、そのお話はまた違う機会にしようと思う。
ひょんきっかけで2014年の花組エリザベートの映像を見てしまったがために、「シャンシャン」「フィナーレ」「ロケット」と次々と宝塚用語を覚えていき、別作品の映像も見るように。その際に「Dear DIAMOND!!」(2015年星組)というショーを見たのもかなり大きなポイントだった。
スカイステージを契約してしまったら完落ちしたも同然。リビングで垂れ流しスカイステージ。本当に気が狂った。
宝塚にハマった理由
「みんなで落ちれば怖くない」精神で家族でハマってしまったのもあり、どんどん加速していくヅカオタ道。
ここまでのオタクにガンガン落としてきた宝塚歌劇はやはりすごい。104年で培われてきたシステムは半端じゃなかった。
思えば冒頭で述べた通り、元々アイドルを応援するのが好きだった。一生懸命ひたむきに頑張る彼女達を見るのが好きで、いつの間にか小さい箱からどんどん大きい箱へ、さらにはMステに出て、紅白に出て……絶対に無理だと言われていた国立競技場で単独ライブを果たす*4。節目節目で彼女達の成長を見守り、その感動を共有して、アイドルと共に歩んでいくことが生きがいだった私。
作品が好きになったり演出家が好きになったり…きっかけはそれぞれあり、人によってファンとしての在り方も違うので一概には言えないが、104年続いてる宝塚歌劇のシステムは奥が深かった。入団から退団までのストーリーが演者一人一人にある。女性を応援することを生きがいとしていた私がハマらないわけが無い。
うーん、思ったより深かった。
後記
読んでいただいた通り観劇歴は浅く、まだまだ知らない世界がたくさんあると思い日々勉強中です。初心者ならではの率直な感想をつらつらとつづっていこうと思いますので、三日坊主の癖が出ないように頑張ります。あ、「この作品おすすめだよ!」とかあればバンバン教えてください!
ここまで読んで下さりありがとうございました。
*2:宝塚歌劇団の公式ファンクラブ。チケットの先行販売がある。
*3:宝塚歌劇専門のCS放送。過去作品や演者のオフの姿も見られる天才的なチャンネル。
*4:ももいろクローバーZの話。詳しく知りたい方はコチラの動画をcheck
ももいろクローバーZ「はじめてのももクロ ダイジェスト版」 "Momoclo for Beginners" Abridged Ver. - YouTube